5Sへの取り組み
“5S”によって、職場の環境を整えることで生産性や品質が向上します。
“5S”は職場の環境を整える美化運動ではなく、職場の抱える課題を解決するための活動です。
会社の事業の改善を促し、より効率よく仕事ができる環境をつくり、より企業として付加価値を生み出していく意義があります。
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整理
必要なものと不必要なものを分け、不必要なものを捨てる。
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整頓
必要なものがすぐに取り出せるように置き場所、置き方を決め、表示を確実に行う。
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清掃
掃除をしてゴミ、汚れのない綺麗な状態にすると同時に細部まで点検すること。
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清潔
整理・整頓・清掃を徹底して実行し、汚れのないきれいな状態を維持すること。
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躾
決められたことを、きめられたとおりに実行できるように習慣づけること。
会社周辺への思い
社員には若い方が多く、社員には作業をしていく中でじっくり実力をつけてもらう形の育成を取っている。コーティング加工は、社員それぞれ自分の得意な工程があり、一人一台で機械操作を行うこともある。
会社にいてもらいたい人材になろうと鍛錬を積んでいる。商品パッケージ加工の後半を担うため、商品の顔となる印刷物を傷や汚れがつかないようにより丁寧に扱う。
特に異物混入は販売店や印刷会社からも嫌われており、本社だけでなく、それらも顧客クレームの対応に追われる事になるからだ。そのため衛生管理が印刷工程の中でも特に厳しく、工程内での帽子着用は義務付けられている素手での作業はしない。
ライトトラップで虫を商品に寄せないように保護する。このように商品への異物混入を避けるために、また、工程上シンナーを含む塗料が使われるために、外へシンナーへのにおいを漏らさないためにも窓は開けないようにしている。クレーム件数及び内容は壁に張られている表がそれらを示している。社員の目に入る場所に貼ることで、作業に対する注意力を促している。
社会的な取り組み
他の印刷工程と同じく5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を大事にしている会社であり、取引先も真剣になって考えている会社が多い。環境問題対策は、電気を必要以上に使わないなど、基本的なことから積み重ねてやっている。プレスコートの作業で約120度の熱板と圧ロールの間に紙を通す作業がある。紙には印刷面に水性ニスを塗り、膜を作る。この工程の上で二酸化炭素や熱を放出しやすい。プレスコートの熱処理に使った水は有害物質を含んでいるため、工場内で循環させて垂れ流さないようにしている。
海外のライバルでは中国を脅威に感じている。人口が多くて、人件費などのコストが低くなるからだ。海外のコーティング加工業者に依頼する利点はコストがかからない点である。
この会社に依頼する利点としては、より早く、より良い商品を送り出す事にある。少なくとも納期に遅れないように、完璧な商品を送り出せるように心がけている。そうして、クライアントからの信用を得られるように努力している。クライアントからの信用が大事であるとされている。
商品により高級感を持たせる
印刷物の表面に施されているコーティング加工業を手がけている。その一つのプレスコートは、写真のようなツヤを印刷物に出せる。印刷会社からの依頼で、送付されてきた本の表紙や商品パッケージのデザイン誌に、コーティング加工を施す。
本来は傷などの防止に紙を保護する目的で行われてきたが、現在はパッケージのデザインに関わる大事な要素となり、商品に意匠性を持たせる役割を確立していった。「表面加工で差をつけろ!」をモットーに、デザイナーの手がけた商品パッケージや印刷会社の印刷物に彩りをもたすことを目指している。
合紙加工も行う。商品パッケージやパネルなどにみられる、コーティング加工が施されたツヤのある厚紙がそうだ。主な依頼者は商品パッケージのデザイナーで、そのデザイナーも商品販売者からの依頼を受けたものである。印刷工程の中でも専門性の高い業種であり、クライアントができないことを職人たちが手がけている作業内容である。